令和7年度全学FD・SDプログラム「第2回高等教育セミナー」を開催しました。

2025年12月03日 お知らせ

令和7年11月26日（水）、令和7年度全学FD・SDプログラム「第2回高等教育セミナー」を開催しました。

今回は、東北大学大学院教育学研究科の島一則教授を講師に迎え、「18歳人口の減少と地方大学の近未来 ― 岩手県立大学の場合 ―」をテーマにご講演いただきました。
講演では、大学教育の経済的効果を測る「大学教育投資収益率」に関する最新データが紹介され、大学進学が生涯所得や社会的効果にどのように寄与するのかについて、理論と実証の両面から解説が行われました。さらに、18歳人口の急減が地方大学の存続や学習機会に及ぼす影響について、文部科学省推計および岩手県独自の人口動態を踏まえた詳細な分析が示され、2040年に向けて地域の大学システムが直面する課題が明確に示されました。

最後に、地方大学の教育・研究基盤を維持し、学生の学習機会を確保するためには、政策的支援や地域全体での戦略的対応が不可欠であることが強調され、参加者からも活発な意見が寄せられました。